●すぐに鉄筋コンクリートの建物や自動車の中に避難する
●少しでも低い場所をさがし、両足をぴったりとじて身をかがめる
● “木陰で避難”はぜったいにNG
雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳など、どこにでも落ちる可能性があります。運動場、競技場やゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や尾根などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなるので、できるだけ早く安全な空間に避難しましょう。鉄筋コンクリートの建物、自動車(オープンカー以外)、バス、列車の内部は比較的安全な空間です。また、木造建物の内部も基本的に安全ですが、全ての電気器具、天井・壁から1m 以上離れれば更に安全です。
落雷による事故には、
①直撃する。
②木や高いものに落ちた雷が間接的に飛んでくる。
③地面を伝わって感電する。
の、3つのタイプがあります。また、「髪の毛が逆立つ」、「肌の表面がチクチクする」などは落雷の前兆です。雷鳴がきこえたり、前兆現象を感じたら、まずは鉄筋コンクリートの建物や自動車の中に避難しましょう。
※自動車のなかに避難する場合は、金属部分には絶対にさわらず、なるべく車の中心に身を寄せる必要があります。また、高い木の下や、建物の軒先で雨宿りをしていると落ちた雷から間接的に感電する可能性があります。高いものからはできるだけ離れることを忘れてはいけません。
近くに安全な空間が無い場合は、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4m 以上離れたところ(保護範囲)に退避します。高い木の近くは危険ですから、最低でも木の全ての幹、枝、葉から2m以上は離れてください。姿勢を低くして、持ち物は体より高く突き出さないようにします。その際は、両足をぴったり閉じてしゃがみましょう。足をひらいた状態でしゃがんでしまうと、足が電気の通り道になり感電する可能性があります。
万が一雷が落ちても
上半身まで流れないように
接地面を小さくする
しゃがむ時のポイント
①頭を下にかがめる(できるだけ姿勢を低くする)。
②両手で耳をふさぐ。
③足の両かかと同士をあわせる。
④つま先でたつ(できるだけ地面との接触面を減らす)。
持っている荷物はすべて体から離して、地面に置きます。また、雷は人から人へも飛んでいきます。いっしょにいる人とはできるだけ離れましょう。地面に手をついたり腹ばいになるのは、地面との接触面が大きくなるため危険です。雷の活動が止み、20分以上経過してから安全な空間へ移動します。