竜巻の時

竜巻の時の注意

● 竜巻の発生を確認したらすぐに丈夫な建物の最下階に避難する


 竜巻は台風や寒冷前線、低気圧にともなって突発的に発生し、短時間で狭い範囲に集中して甚大な被害をもたらすため注意が必要です。竜巻は突然発生するだけでなく、非常に速いスピードで移動します。竜巻の発生を確認したら直ちに丈夫な建物に逃げ込むなどの避難行動をとりましょう。

  • 竜巻が発生しやすい気象条件

     竜巻は、発達した積乱雲にともなう強い上昇気流によって発生する突風です。
     特に夏から秋にかけて竜巻の発生確認数が多くなっています。
    ※発達した積乱雲の付近では竜巻だけでなく「ダウンバースト」や「ガストフロント」と呼ばれる突風による被害もあります。

    図 積乱雲に伴って発生する突風の種類 資料:気象庁

     気象庁では、竜巻による激しい突風が予測されるときに、「竜巻注意情報」を発表しています。しかし、現在の技術では竜巻注意情報の予測精度は高くありません。空の様子に注意して、周囲に危険が迫っているか自ら判断することが大切です。特に建設現場や人が大勢集まる屋外のイベント会場、運動会などの学校行事は、従事者や参加者が多いため、避難に時間がかかることが予想されますので、空が急に暗くなったり、冷たい風が吹くなどの前兆現象を感じたら早めに避難を開始しましょう。

  • 前兆現象

    ●黒い雲が近づき急に周囲が暗くなる。
    ●雹がふってくる。
    ●草むらや土の匂いがする。
    ●漏斗状の雲が目撃される。
    ●冷たい風が吹く。
    ●雷鳴が聞こえる。
    ●気圧の変化で耳に異常を感じる。
    ※夜間や外の様子が見えないときは、音や耳の異常に注意しましょう。