原子力災害の時

原子力災害の特徴

 原子力災害とは、原子力事業所などから放射性物質や放射線が異常な水準で漏れ出し、周囲に被害が生じることを言います。放射性物質や放射線の存在は目に見えないため、被ばくの程度を自ら判断することはできません。そのため正しい知識をもち、正しい情報を得て行動する必要があります。


内部被ばくと外部被ばく

 放射性物質が体の外にあり、体外から放射線の影響を受けることを外部被ばくといいます。
 一方、放射性物質が体の内部にあり、体内から放射線の影響を受けることを内部被ばくといいます。※放射性物質が付着した状態を汚染といいます。
※放射性物質を取り除くことを除染といいます。

  • 被ばく

    放射線の影響を受けること

  • 汚染

    放射性物質が皮膚や衣類に付着した状態

原子力災害が発生したら正しい情報を得る

 原子力災害が発生したとき、岐阜市はテレビ・ラジオ等の報道機関,防災行政無線や広報車を使って住民のみなさんに情報を伝えます。デマにまどわされないよう落ち着いて行動しましょう。

防護対策

 原子力災害から身を守るには、放射性物質に近づかない・取り込まないこと、放射線を遮へいすることが大切です。

  • 屋内退避

     気密性が高いコンクリートの建物への退避が有効です。屋内退避の指示がでたら速やかに建物内に入り、ドアや窓をすべて閉めましょう。
    ●換気扇やエアコンを止める。
    ●ペットを室内に入れる。
    ●外から帰ってきた人は手や顔を洗い、衣服を着替える。
    ●着替えた衣類はビニール袋に保管し、他の衣類と区別する。
    ●屋内の食品には蓋をしたり、ラップをしたりする。

  • 避難

     住民が一定量以上の被ばくをする可能性がある場合に実施される対策で、放射性物質から離れることにより、被ばく量を減らすことが目的です。避難の指示がでたら、避難方法、避難先など、指示の内容をよく理解し、あわてず落ち着いて行動しましょう。
    ※マスクや、水にぬらして堅く絞ったハンカチ等で鼻、口をおおうことで、
    放射性物質の吸引を防ぐ効果があります。