水害は、突然発生するものではなく、大雨の時に、降った雨が川からあふれたり低い場所にたまって排水できなくなることにより発生することがほとんどです。特に台風は、到達時期や規模をある程度予測することができます。テレビ・ラジオ・インタ ーネットを利用して防災気象情報を集めましょう。
雨雲レーダーと雨の強さ
雨雲レーダー情報は、インターネットやスマートフォンアプリ等にて、確認することができます。
実況値や予測雨量を確認できるため、災害状況の確認、予測に活用することができます。
近年頻発する局地的な大雨(ゲリラ豪雨)については予測するのは困難です。短時間に刻々と状況が変わるため、こまめに情報を収集しましょう。また日ごろから、雨どいや家の周りの側溝を掃除しておく等の対策を心掛けましょう。
記録的短時間大雨情報とは
大雨警報を発表中に、数年に一度しか起こらないような猛烈な雨を観測または解析した場合には、気象庁から、大雨の発生した場所や時刻、雨量が発表されます。この情報は、ここ数年で経験したことのないような大雨が短時間に集中的に降ったことを示し、重大な災害の発生する可能性が高まっていることを周知するものです。発表された場合には一層の警戒が必要になります。
数時間にわたって同じ場所を通過することで作り出される、強い降水をともなう雨域をいいます。毎年のように線状降水帯による大雨が発生し、数多くの災害が生じています。線状降水帯による大雨が発生している場合は、災害発生に備え、危機感を高めましょう。
顕著な大雨に関する情報とは
大雨による災害発生の危険度が急激に高まっている中で、線状の降水帯により非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている状況を「線状降水帯」というキーワー ドを使って解説する情報です。なおかつ、土砂災害や洪水災害の危険度が、急激に高まってきた場合に、緊急的に発表する情報です。
台風は、進路や接近時間をある程度予測することができます。テレビ・ラジオ・インターネットを利用して防災気象情報を集めましょう。被害にあう前に適切な対策、早めの避難をすることが大切です。
それぞれの地区には、指定緊急避難場所が指定されています。台風が接近し大雨による被害が予想される場合には、この指定緊急避難場所に避難し、安全を確保してください。ただし、避難場所へ行くのがかえって危険な場合は無理して外へ出ず、屋内安全確保をしましょう。
大雨によって河川水位が高くなると、堤防を超えて水があふれたり、堤防が壊れたりすることがあります。このようなことが原因で生じるはん濫のことを「外水はん濫」といいます。
街に降った雨は、普段は側溝などを通じて河川に放出されます。しかし最近のゲリラ豪雨のような短時間に局地的な大雨が降ると、排水機能が追いつかなかったり、河川の水位が上昇して適切に排水できないことがあります。このように街に降った雨が河川にたどり着く前にあふれることを 「内水はん濫」といいます。