岐阜市では、南海トラフ巨大地震のうち、本市への影響が最も大きくなる宮崎県日向灘沖を震源とする地震を対象に、被害想定調査を実施しました。
市内全域で震度6弱以上の揺れがおこると予測
これらの被害は、みなさんが日ごろから家庭でできる地震対策をし、揺れがあった時に適切な行動をとることで減らすことができます。地震は突然起こるので、日常からの備えがどれだけできているかが大切です。家の耐震化や家具固定、防災用具の備蓄に取り組むとともに、地震発生後に適切な行動をとりましょう。
液状化は、水分をたくさん含んだ砂の地盤で発生する現象です。地震が発生する前は、地面の砂のすき間に水をたくさん含みながらも砂粒同士がくっつきあい支えあって一見硬い地面があるように見えます。しかし、地震が発生して地盤が強い振動を受けると、今までお互いに接して支え合っていた砂粒は水に浮かび、地面が沼のようになってしまいます。そして、地震がおさまると、砂粒は以前より密になり、その間にあった水は地表に湧き出てきます。液状化現象がおこると、その上に立っている建物が沈んでしまったり、地中に埋まっていたマンホールや埋設管が浮かんできたり、地面全体が低いほうへ流れてしまったりします。
岐阜市では、南海トラフ巨大地震のうち、本市への影響が最も大きくなる宮崎県日向灘沖を震源とする地震を対象に、被害想定調査を実施しました。
●自宅の耐震性が確保されているか確認しましょう。
●家具の転倒や落下を防止しましょう。
●寝室や子供・高齢者・障がい者がいる部屋には倒れそうな家具を置かないようにしましょう。
(岐阜市では高齢者のみの世帯等を対象に家具転倒防止器具の取り付けを無料で実施しています。)
●家の中に、家具のない安全なスペースを確保しましょう。
●出入口や通路には物を置かないようにしましょう。特に玄関は脱出口、避難時の通路として重要です。自転車や鉢植えなどは、避難や通行の妨げにならないところに置くようにしましょう。階段にも物を置かないようにしましょう。
それぞれの地区には、指定緊急避難場所が指定されています。地震が発生したとき、周囲の安全が確保できるまでは、この指定緊急避難場所に避難し、安全を確保してください。また、自宅で生活できない場合には、市内の指定避難所に移動し、避難生活を送ることになります。地区のどこに避難場所、避難所があるかを家族で確認しあってください。単身の方はご自分で確実に確認してください。休日を使って、実際に出かけて確認することを強くススメます。
指定緊急避難場所、指定避難所には、その施設が指定緊急避難場所、指定避難所であること示す看板を設置しています。
地震はいつ起こるかわかりません。仕事、通学、旅行などで自宅から外出しているときに被災する可能性もあります。その場合、多くの人が一斉に帰宅しようとすると、駅などに人が集中することによる集団転倒、帰宅途中での建物火災、建物倒壊による負傷などの恐れがあります。さらに、救急車両が現場にたどり着けず、被災者の救命活動に支障が出ることも懸念されます。東日本大震災の時は、多くの帰宅困難者が発生し大きな混乱が生じました。まずは「むやみに行動を開始しない」ことが大切です。ラジオなどで正確な情報を把握しながら、勤務先や学校、避難場所などで待機しましょう。
岐阜県では、県内のコンビニエンスストア、ガソリンスタンドなどと協定を締結しており、災害時には 「徒歩帰宅支援ステーション」として、「水道水の提供」「トイレの使用」などの支援が受けることができますので、ご利用ください。
徒歩帰宅支援ステーションにはこちらのステッカーが掲示されています。